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コルティーナ・ダンペッツォ [旅]

冬季オリンピック開催地を巡る、ヴァーチャル世界一周旅行です。
全体計画:冬季オリンピックの歩き方
前の記事:インスブルック
走行ルート:欧州レンタ ルートマップ


インスブルックからコルティーナ・ダンペッツォへ


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2013年4月5日
この日のルートは、インスブルックから南下してイタリア北部に入ります。
走行距離165km、約2時間30分の旅です。

地図で見るとスタート地点のミュンヘンからは、アルプスを越えるようほぼ真南に向かっており
イタリアに入ってからは、東へ移動します。
地図の右下には、ヴェネツィア、アドリア海が見えてきました。
しかーし! この先そっち方面には行かず、ひたすらアルプス巡りです。


ブレンナー峠


オーストリアとイタリアの国境は「ブレンナー峠(独:Brennerpass)」という交通の要衝です。
アルプル越えルートがいくつかある中で、ここは標高1374mと低いため
昔から南北の往来に使われてきました。たとえばゲーテ「イタリア紀行」など。


イタリア紀行 上 (岩波文庫 赤 405-9)

イタリア紀行 上 (岩波文庫 赤 405-9)

  • 作者: ゲーテ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1960/04/05
  • メディア: 文庫



現在も大動脈であり、旧道、高速道路、鉄道が走っています。


1964年にEuropabrückeが開通。地上190mという高架橋。しばらくの間ヨーロッパで一番高い橋の座を守っていました。


さらには、ブレンナー・ベース・トンネル(英:Brenner Base Tunnel:BBT)というビッグ・プロジェクトが進行中。
http://www.bbt-se.com/en/project/bbt/
インスブルックとイタリアのフォルテッサfortezzaの結ぶ全長55kmの鉄道用トンネルになるらしい。
世界2位かな?
計画では2015年完成予定らしい。

Source: spiegel.de via VISION on Pinterest



鹿島建設 建設博物誌 世界のトンネル 長さ順で見る 
http://www.kajima.co.jp/gallery/const_museum/tunnel/main/nagasa/index.html


南チロル(イタリア北部)


さてさて。一大公共工事地帯を過ぎて、イタリア北部へ。
イタリアといってもこの辺は「南チロル」という地方で、まだまだドイツ語圏といった感じです。
太陽の国とか、地中海的なイタリアとは違います。

このあたりに関する日本語の情報は少ないです。
文字通り牧歌的な景色が延々と続きます。



もう移動をやめて滞在したい。



ドロミテ。その名を知ったのはスキー靴のブランドとして知ったのが初めて。
2009年、ドロミテ山塊が、ユネスコ世界遺産の自然遺産に選ばれました。
3000m級の山々、渓谷、岩肌むき出し。
奇岩といえば、群馬県の妙義山を思い出します。
明日は「ドロミテ街道」を走る予定。





コルティーナ・ダンペッツォの街




登山、ハイキング、ウィンタースポーツが盛んなリゾート。
ドロミテ観光の中心地。人口は約6千人。

オリンピックらしい場所は、やはりスキージャンプ場です。

Source: flickr.com via VISION on Pinterest



下の円形部分の中心はサッカー場かな。



コルティーナ・ダンペッツォは、007の映画「ユア・アイズ・オンリー」のロケ地となりました。



ユア・アイズ・オンリー (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD



日も暮れて寒くなってきました。

Source: flickr.com via VISION on Pinterest




この地方らしいものを食べるなら、パスタよりもポレンタ Polentaです。
とうもろこしの粉を練った食べ物です。写真はグラーシュとポレンタです。


宿泊はVilla Alpinaです。
http://www.villaalpina.it/


1956年 第7回大会




ローマ・オリンピックが1960年だから
イタリアで夏冬通じて初めてのオリンピック開催は、1956年のコルティナ・ダンペッツォ大会である。

この大会は、冬季五輪における日本人初のメダリストが誕生した記念すべき大会である。
男子アルペンスキー回転で猪谷千春が銀メダルを獲得。
このときの金メダリストはトニー・ザイラー(オーストリア)で、アルペン三冠を達成した。
猪谷氏は後にIOC委員となり2005年よりIOC副会長を務めた。

猪谷氏につづく冬季のメダリストは、1972年札幌大会の日の丸飛行隊(笠谷、金野、青地)の快挙まで待たねばならなかった。


日独伊三国同盟というのが第二次大戦にありましたが
今、日本人の私が独から伊へ入ってきて「ひとり三国同盟」状態。

ドイツとイタリアは別物と思っていましたが、両者は近いんだな。
というか、このあたりの長い歴史を考えると国境という単純な線引で分けることができない。
それにしても、この三ヶ国の自動車メーカーを挙げてみると、そうそうたるものになる。

次の目的地はサンモリッツ(スイス)です。
(つづく)



タグ:イタリア
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