若き数学者のアメリカ [ブック&マガジン]
ほぼ一気に読めました。
著者の若い頃のアメリカ留学記。
たしか1972年からのお話だったので、冬季オリンピックでいうと札幌オリンピックの頃。
私、小学校1~2年生。
ニクソン大統領の名前も本書に時々登場していました。
当時は、人種差別とか冷戦、ベトナム戦争など、社会不安は多かったのでしょうが
市民生活では「のどか」と思えるシーンが数多く紹介されています。
もしこれが現在だったら、
「不審者に対する警戒心」がもっと強く出ているかも知れないし
「訴訟社会」の影響がもっと顕著かもしれません。
「無言社会」「無菌」という言葉で表せるように
現在は「他者と深く関与しないことが自分の安全につながる」との錯覚が強い。
この著作では著者自身の内面の描写がとても多いので
現在の感覚では「えー、そんなことまで披露しちゃっていいの?」
と感じてしまう部分も多かった。
それから
ストリーキングの話も出ていまして
あぁ当時はそんなことが流行っていたなぁと懐かしく思い出しました。
とってもグッドなタイムカプセルでした。
2017-08-25 20:42
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